重要文化財百科

湯木美術館

大きな美術館では、素晴らしい作品をこんなに沢山見ることができる!と言う興奮と、こんなに広いフロアが全て美術品で埋まっているんだ!という一種テーマパークのようなときめきを覚えることができます。 反対に、小さな美術館はこじんまりとしたフロアに、計算し尽くした間隔で並べられた作品を、見逃すまいと1点1点噛み締めるように楽しめる独特の魅力があります。 それに、作品数が少ないからこそ、最初に見た作品の素晴らしさが、最後まで霞むことなく鮮明に残っているのも魅力の1つです。 大阪淀屋橋のオフィス街にある湯木美術館は一時間もあれば全て見て周ることができる比較的小さめの美術館です。 あの日本料理の名店「吉兆」の創業者である湯木貞一によって開かれました。 湯木貞一氏は料理だけでなく、茶の湯にも傾倒していて、彼が生涯をかけて集めた茶の湯のコレクションを展示しています。 奈良時代から江戸時代までの作品が多く、コレクションの中には国の重要文化財も11点収められています。 美術品の中には「なんだかよくわからないけど、美しい」とか、そう言った漠然とした良さを感じるものもありますが、湯木美術館のコレクションは料理店の創業者が選んだコレクションと言うこともあり、「実際に使いたい!」と素人でも感じるような魅力的な作品が多いのも特徴です。 普段美術にそんなに興味がないと言う人も、きっとお気に入りの1点が見つかりますよ。