重要文化財百科

慶瑞寺

慶瑞寺は、大阪府高槻市にある黄檗宗のお寺です。 遣唐使の一員だった僧によって開設されたと言われていて、当時は景瑞庵と呼ばれていたそうです。 694年に建てられた歴史あるお寺です。 景瑞寺から慶瑞寺に名前が改められたのはあの萬福寺の建設にも貢献した普門寺の僧、龍渓性潜が入山してからのことでした。 龍渓は荒れていた景瑞寺を再興し、慶瑞寺と名付けます。 後水尾天皇は龍渓をとても篤く慕っていて、自らの手でしたためた勅書を与えるほどでした。 そのため、慶瑞寺には後水尾天皇の歯などを納めた聖歯搭があります。 本堂には8世紀から9世紀頃に作られたとされている木造菩薩坐像があります。 切れ長の細い目と眉、そして細身の体は珍しく、異国の顔立ちのようにも見えるその木造菩薩坐像は、国の重要文化財にも指定されています。 慶瑞寺の特徴は、まるで緑がすっぽりとお寺全体を包んでいるかのように生い茂る、自然たっぷりの様相です。 山門前には石の階段があるんですが、沢山の緑に囲まれたこの階段を上り、山門が見えてくるとなんとも神聖な気持ちになりますよ。 梅雨の、ちょうど雨が上がた頃に訪れると、雨に濡れた緑の匂いが心地良く、歴史深い慶瑞寺の魅力をより一層際立たせてくれるような気がします。